2.12.2012

薬指の標本

小川洋子さんの「薬指の標本」という本を読んだ。


絶妙な言葉を選んで繊細に縫い合わせて空気感が作られた文章は私にとってとても貴重。
建築の勉強は建築を見て建築書を読むことでしかできないと思われがちだけど、
それは実は大間違えで、むしろ文学や演劇や音楽、
日常生活から得るインスピレーションがもっとも大事だと私は信じている。




パッと見はただの文章なのに、
読んでいくほどに言葉が空間を描き、主人公の感覚と感情へと導いてくれる。
この空気感を表してみたいって思わざるを得ない瞬間です。

0 件のコメント: